クイックドラフト攻略法のご紹介
構築戦に慣れてくると、リミテッド戦もプレイしたくなりますよね。リミテッド戦は、その場でパック開封をしてデッキを組んで遊ぶ遊び方で、MTGの中で最も人気がある遊び方の1つになります。
リミテッドで代表的なのがドラフト戦とシールド戦になり、今回の記事ではMTGアリーナで実装されている「クイックドラフト」について紹介させていただきます。
・ドラフトとは、パックをその場で開封して8人で回しながらデッキを構築して遊ぶゲーム
・カードのピック基準はBOMカード、除去カード、回避能力持ちの3種類が最優先
・デッキは2色で組みのが基本で、3色以上だと土地事故などが発生する可能性がある
ドラフトについての概要
ドラフトとは数名が3パックずつ持ち寄って、その場でデッキを作る遊び方
ドラフトは基本は8名のプレイヤーが各自3パックを持ち寄り、その場でパック開封をして、1枚ずつ自分の好きなカードをピックアップしてオリジナルの40枚デッキを作って戦う遊び方です。
構築済みデッキと異なり費用が3パック+基本土地カードだけで楽しめるので、カジュアルに楽しむにしても、競技的に楽しむこともできます。
Wizards(MTGの販売元)は、この遊び方を成立させるためにカードパワーを調整しておりますし、新しいメカニズムなどを駆使して戦うため、新セットが出る度に新鮮な気分でMTGを楽しめます。
MTGアリーナにおけるドラフトとクイックドラフトの違いは、人とピックするかBOTとピックするかの違い
MTGアリーナでは、プレミアドラフトとクイックドラフトと2種類のドラフト方式が入っています。
プレミアムドラフトは8人のプレイヤーとカードをピックして遊ぶのですが、クイックドラフトは自分以外はBOTとカードをピックするので、比較的デッキパワーが強くなります。
プレミアドラフトもクイックドラフトも対戦自体は、普通のプレイヤーと行うので、あくまでカードピックをプレイヤーとやるかBOTとやるかの違いしかありません。
プレミアドラフトは、ジェム1,500、ゴールド10,000に対して、クイックドラフトは半額のジェム750、ゴールド5,000でできます。お手頃なのも良いですよね!
ドラフトとシールドの違いについて
リミテッドといえば、ドラフトとシールドの2種類があります。
ドラフトは上でも紹介しましたが、8名でやるため24パックが回っている状態になるので比較的デッキパワーは高くなります。
シールドは一人で6パックを持ってきて、そこからデッキを構築するのでデッキパワーはドラフトと比べると弱めになります。プレリリースイベントなどでは、このシールド戦で遊ばれることが多いです。
ドラフトの遊び方
事前にあると便利な知識
ドラフトを遊ぶ前に知っていた方が良い情報は、2つあり、セットのメカニズムとセットに含まれているカードの情報は一読しておいた方が良いです。
全く知らなくても楽しめますが、相手がメカニズムを駆使してきた場合にこちらが不利になるため、全部のカードの情報は知らなくてもメカニズムは知っておいて損は無いです。
遊ぶセットの基本情報の収集方法
基本的なカードの情報収集は、MTGの公式HPのカードギャラリーというページで行います。Youtubeなどで全カードレビューをしている方もいらっしゃるので、有識者の方の意見を聞いておくのも参考になります。
メカニズムについては、公式での紹介があるので、プレイする前に目を通しておくと、ドラフトでカードをピックアップする時の一つの基準になります。
本ブログでは、ドラフトに必要と思われる情報については以下のようにまとめた記事もありますので、参考にしてみてくださいね!
https://www.mtgcruise.com/quick-draft-tips-in-dominaria-united/
カードをピックアップする基準はB.R.E.A.D.
英語 | 日本語 | 解説 |
BOMB | ボム | 試合を決める重要なカードで、巨大なサイズのクリーチャーや、プレインズウォーカーなどが該当する |
REMOVAL | 除去 | 相手のボムを除去するためのカード。クリーチャーを墓地に送ることができるカードや追放するカード、戦場から手札に戻すカードが該当する |
EVASION | 回避能力 | 攻撃側が相手のブロックを回避できる能力を持つクリーチャーのこと。飛行、威迫、トランプルなどが該当する |
AGGRO | アグロ | デッキの主力となるクリーチャーカード。マナカーブを埋めて勝利をサポートするカード |
DIRT | 不要 | 基本的にプレイしないカード。ドラフトは性質上、全く使わないカードもピックしないといけない為、ピックはするが使わないカード |
カードをピックアップする時に必要なのは、B.R.E.A.Dという基準になります。
上から順にピックアップをするのが重要なカードで、初めの1パック目は、ボムカード、除去カード、回避能力(飛行、威迫持ちなど)を中心にピックアップしていきます。
2パック目以降は実際に使うカラーを決めていき、1パック目でピックできなかった優良カードを取りつつ、マナカーブを埋めるためのクリーチャーカードを中心にピックアップしていく流れが一般的です。
DIRTについては、ドラフトでは余ったカードを必ずピックしないといけない場合があります。このようなカードは不要カードとしてサイドボードに置いておきましょう。
BOMとは勝利に直結する強いカードのこと
BOMカードとは、勝利に直結するカードパワーが強いカードのことです。
一番わかりやすいのはプレインズウォーカーで、基本的にプレインズウォーカーは強いカードが多くデッキの軸になりますので、見つけたらピックしておいた方が良いです。
またレアカードは他のカードに比べて性能が高い場合が多く、こちらもデッキの軸になるカードになります。
アンコモンカードは、条件が揃うとボムクラスの強さになるというアードが多いため、ピックする時は、そのメカニズムや特性を活かすことができるか見極めた上でピックする必要があります。
Removal(除去)とはBOMカードを排除するカードのこと
相手のボムカードを倒すためのカードが、除去カードになります。
ドラフトなどのリミテッド戦での除去は構築戦と比べて、とても使い所を考えなくてはないりません。
構築戦では相手も100点のカードでデッキを構築してくるので、相手のクリーチャーに除去をドンドン当てても問題ないですが、ドラフトでは20点や50点くらいのクリーチャーも入ってくるため、そのような弱いカードに除去を当ててしまうと本当に必要な時に使えず敗北してしまいます。
除去カードはあくまでボムカードを倒すための手段というのは覚えておいてください。
Evasion(回避能力)はブロックを回避し相手に直接攻撃する能力
回避能力は相手のブロックを回避して、相手に直接攻撃ができる能力を持つクリーチャーのことを言います。
一番わかりやすい例が「飛行」で、地上にいるクリーチャーではブロックできず一方的にダメージを与えることができます。 また「威迫」も2体以上のクリーチャーにしかブロックされないため、相手が1体だけであれば直接ダメージを与えられます。
この能力を持ったクリーチャーは優先的にピックしていくのがお勧めです。
回避能力に入るか議論がわかれる「トランプル」ですが、私は相手のブロックを貫通して自分の攻撃力ーブロッククリーチャーのタフネス分を与えるという意味で回避能力の中の一つで考えています。
Agro(戦闘用クリーチャー)はマナカーブを埋める役割を持つ
アグロ=戦闘要員のクリーチャーカードです。ドラフトの華の一つで優良なコモンカードたちになります。
彼らはボムカードや回避能力などの能力は持っていませんが、マナカーブを埋めるために採用されて、勝利のアシストをする役割のカードです。
2パック目のピックアップからは、使いたい色やコンセプトが見えていると思いますので、優先的にマナカーブを埋める様にピックアップしていくと良さそうです。
マナカーブというのは、序盤は軽い呪文を使い、終盤は重い呪文を使えるようにバランスを取るために使われるデッキの構築の手法の一つです。
上のデッキの組み方はあくまでサンプルですが、ドラフトやシールドといったリミテッド戦はアグロ戦術が基本になるので、1〜4マナを多めにして早めに展開して戦う形になると思います。
クリーチャーは最低13枚としていますが、アグロ戦術では16枚〜17枚は必須で入れておいた方が良いです。
DIRT(不要カード)とは、デッキに使えないカードのこと
DIRT=不要カードですが、ゴブリン強化カードやプレインズウォーカー強化カードなど、構築戦だと優秀なレアカードであっても、シナジーが薄くなるリミテッド戦では外しておいた方が良いカードがあります。
デッキタイプによって不要カードが変わるので見極めるのが難しいですが、基本的には自分のデッキに関係ない色のカードや、自分のデッキのクリーチャーとシナジーの無いカードがこれに該当します。
参考のデッキ完成イメージ
デッキを組む時は基本的には2色で組みます。3色以上で組んでしまうと土地が出ずにクリーチャーを出せず負けてしまうケースがあるからです(土地事故とも呼びます)
マナカーブに沿ったデッキのサンプル構成です。5マナ以上のカードは強力なカードが多いので2枚程度に抑えておいた方が良いです。
そうすると綺麗なマナカーブを描けるので、早いターンから展開をすることができるようになり、序盤でライフを削り切られるということは無くなります。
呪文ですが、除去を4枚、強化カードを3枚採用しています。団結のドミナリアという環境は接死(ブロックされたらタフネスが残っていても墓地へ行く)や、大型クリーチャーが多い環境ですので、アグロ戦術を取るなら除去は4枚必要かと思っています。
4枚入れる理由ですが、デッキ構築には「期待値」という考え方があり、40枚デッキで4枚入れておけば、10枚めくると1枚は引けるという計算になります。つまり3ターン目までに1枚は手札にくる計算ですね。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
MTGは構築戦も面白いですが、ドラフトは奥深くて何度やっても違うデッキになり、毎回違うデッキと戦う面白さがあります。
MTGアリーナだと無課金の人でも毎週5000Gを貯めて週末プレイするということもできると思いますので、ぜひ楽しんでくださいね!